サンクリストバルの近くのサンフアンチャムラという村に行ってみたところ、とても珍しい民族衣装を着た男たちがたくさんいました。
お祭りだったようで、羊の毛をそのまま着たようなふわふわの民族衣装の男たちがたくさん!
あまりに素敵だったので写真を撮らせてほしいと申し出たところ、
「ダメだ」
と言われました。
それは突き放す様でもなく、淡々とした物言いだったので、僕は町内会みたいのでそういう決まりになったのかな?くらいに思い、
「わかりました」
と言って諦めて帰り、翌日はグアテマラのトドスサントスに向けて出発しました。
トドスサントスへ行く途中の道は山道なんですが、日本のように見通しが悪くなく、ほんとに気持ちの良い道です。
トドスサントスは男衆も民族衣装を着ている、おそらくグアテマラで唯一の村。
白と紫、青系のストライプのシャツに白と赤、オレンジ系のストライプのズボン。
ちっちゃめの麦わら帽子にソブレパンタロンという黒ウールの腰巻。
着いてみたら、ほんとに皆着てる!!
子供から大人までみんな似合うな~、と感心しつつ、半日くらい観察してましたw
おもしろいのは、おじいちゃん達はだいたい帽子も腰巻もフル装備。
若くなるにつれて着崩す人が多くなります。
おそらく10代半ばくらいから20代半ばくらいまでの人はおしゃれに敏感で、ズボンはたいていポケットの形がおしゃれだったり、縫製糸がカラフルだったり、後ろポケットにwranglerみたいな刺繍が入っていたり、細かい所をカスタムしています。
着こなし方も、マッチョな人はBーBOYのように太いシルエットで腰ばきに上着は無しでアメフトチームのユニフォームだったり、おっちゃんだとウェスタンカウボーイ風の帽子にウエスタンブーツでちょび髭だったり、見てて全然飽きませんw
でも、絶対上着かズボンのどちらかは着ていました。
若い男たちの着こなしを写真に収めたくて、そこらへんにたむろしているニイチャン達に声を掛けたところ、
「写真はダメだ」
正直、若い男に写真を断られるとは思ってもいなく、驚いてしまったのですが、数日前にメキシコ、サンフアンチャムラで写真を断られたことを思い出しました。
トドスサントスの若いニイチャン達も、サンフアンチャムラの男たちのように、誇りをもって民族衣装を着ているんだと。
衣装を纏う、根本を見た気がしました。
今、それを自分の中で消化しているところです。
それでは、また。
0 件のコメント:
コメントを投稿