6月 11, 2011

タイムスリップしてます


グアテマラ生活残り1ヶ月を切った。

言葉も通じない、日本から遠く離れた海外での生活は僕にとって初めての一人暮らし生活でもありました。

冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器、洗濯機、電気ポットなど家電製品は1つも無い環境での炊事洗濯。

日本で言えば、高度経済成長期に入ったばかりの農村くらいの環境でしょうか。

現金収入がほとんどない農家だったり、ちょっといいところに土地を持っていてプチ成金のような農家があったり。

違う所は若者が都会に出ていっていないことと、携帯電話が普及していることとか。

さて、グアテマラの田舎生活は僕にいろいろな事を気づかせてくれました。

忘れる前に書き残しておこうと思います。


衣食住を自給すること。

グアテマラでも海外から安い衣料品が輸入され、生命維持のための手作りの衣という意味合いはだいぶ薄れてしまっているように思う。

しかし、安い衣料品が手に入るにも関わらず、観光地でもないのに、女性の大半が民族衣装を着ているのは、手作り品の価値が認められている証拠なのかもしれない。

今の若い母親の世代はまだ手織の布を作れる世代だが、彼女らの価値観次第では今の子供達には技術が伝わらないかもしれない。

大量生産の安い、早い、快適な衣食住を手にした先進国では、それだけ幸福になったのだろうか?

基本的な衣食住のオートマティック化によって、幸福を感じるポイントが細分化した先進国。

そして先進国の経済活動は、細分化された個人の幸福を満たすためさらに細分化している。

8 件のコメント:

  1. 強者の、持てる者の論理ですね。
    それこそ、個人主義的な。
    >お金を媒介として大量生産の安い、早い、快適な衣食住を手にした先進国では、それだけ幸福になったのだろうか?

    幸せというか、そういう環境下でしか生きて行けない5体不満足な者も居るんですよ。

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  2. 匿名さん
    確かにそうですねぇ、昔から五体不満足の人はいたと思うんですが、どんなに豊かになったように見えても、仰るようにギリギリの生活を強いられる方がいるのが現実と。

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  3. 先ほどの匿名の者です。
    別にギリギリの生活をしているわけではないですよ(笑)

    大量生産で安価に衣食が揃えられるという前提条件のおかげで成り立っていることって、もの凄く多いですよね、ということが言いたかったんです。

    下半身の無い自分が生業にしている仕事もそうであり
    それは私の様なものが生きていけるということに繋がる。
    という意味です。

    うまく伝えられずに申し訳ないです。

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  4. 匿名さん
    スミマセン、単純にギリギリの方もいるなぁ。と思いまして。
    そういう意味ではありませんでした。

    仰るように、大量生産で成り立っているのは個人の生活のみならず、税金を通じて国全体といっても良いかと思います。

    それを丸ごと否定するよりも、現状の生活の 中でも忘れたくないもの。という感じが現実的だと思います。

    今まで、僕自身あまりに食や衣の根本について意識をしたことが無かったので、これからは意識したいなと。

    予期せず、手作り品の立ち位置が自分の中でクリアになったように思います(笑)
    ありがとうございます。

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  5. 個人主義が優先されているのは先進国なのでしょうか?民主主義社会ではないでしょうか?手織物=良い 安い衣服=悪い なのでしょうか?

    悪を簡単に見つけ、それをターゲットに古い物を良いとする思想はあまりに安易だとおもいます。

    幸せな家庭、良い人間関係の方は多くいます。統計をとったわけではないのでわからないですけれども、幸せで、友好関係が上手くいっている人たちは、ユニクロやGAPは着ていないのでしょうか?もしくは、幸せな家庭や、良い友好関係を築くことのできていない人は、安い衣料や先進国の個人主義が原因なのでしょうか?

    そちらの国(地域)ではたまたま手織りものが伝統産業だったのでしょう。長く暮らしていたらそのように思われるのもしかたないかもしれないですね。

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  6. 匿名さん
    大量生産品が僕たちの生活を支えていることは認めています。

    それは単純にお金で表せる以上の価値があるとも思います。

    個人主義自体も僕は悪いとは思いません。

    しかし、弊害として個人の嗜好を家族であっても把握しずらく、理解できない人が多いのでは。と思います。

    民主主義の初期段階ではあまり顕在化せず、民主主義が浸透しきったくらいに顕在化してくる問題のような気がしております。

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  7. 現在、東北地方でボランティアをやってる者です。

    貴方の言う理想の家族の定義とはどこの国の何時代の事なのですか?
    現代の日本の今の家族の状況や個人のメンタリティを貴方の価値観だけで決めつける論調はどうかと思いますよ。
    貴方は今は海外に居られる様ですが、助け合いや思いや
    りなどはいっぱい見受けられますよ。
    今、みんなで力を合わせて頑張って復興しようとしている所なのに、海外から日本人は助け合いや思いやりが足りないなどとは言われたくありません。
    現実な方法を考えているなら、先ずは東北にボランティアに来て下さい。
    薄っぺらいインスタントな発想や生活は貴方自身ではないでしょうか?
    是非とも帰国した際には被災地にボランティアをしに来て下さい。
    お待ちしております

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  8. 匿名さん
    そうですね、一括りの論調は読んでいる方を不快にさせることはあっても、けして良いことはありませんね。

    匿名さんはじめ、不快な思いをさせてしまった方にお詫び申し上げます。

    被災地には準備が整い次第、自分にできることをやりに行こうと考えています。

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