グアテマラ生活残り1ヶ月を切った。
言葉も通じない、日本から遠く離れた海外での生活は僕にとって初めての一人暮らし生活でもありました。
冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器、洗濯機、電気ポットなど家電製品は1つも無い環境での炊事洗濯。
日本で言えば、高度経済成長期に入ったばかりの農村くらいの環境でしょうか。
現金収入がほとんどない農家だったり、ちょっといいところに土地を持っていてプチ成金のような農家があったり。
違う所は若者が都会に出ていっていないことと、携帯電話が普及していることとか。
さて、グアテマラの田舎生活は僕にいろいろな事を気づかせてくれました。
忘れる前に書き残しておこうと思います。
衣食住を自給すること。
グアテマラでも海外から安い衣料品が輸入され、生命維持のための手作りの衣という意味合いはだいぶ薄れてしまっているように思う。
しかし、安い衣料品が手に入るにも関わらず、観光地でもないのに、女性の大半が民族衣装を着ているのは、手作り品の価値が認められている証拠なのかもしれない。
今の若い母親の世代はまだ手織の布を作れる世代だが、彼女らの価値観次第では今の子供達には技術が伝わらないかもしれない。
大量生産の安い、早い、快適な衣食住を手にした先進国では、それだけ幸福になったのだろうか?
基本的な衣食住のオートマティック化によって、幸福を感じるポイントが細分化した先進国。
そして先進国の経済活動は、細分化された個人の幸福を満たすためさらに細分化している。